同人ゲーム作成サークル エーデルアインの開発日記です。
新作情報や日常のできごとなど
行き詰ってます。
シナリオ担当、海藤拓実です。
うーん……行き詰ってます。
何に行き詰っているかというと、ほんの数日前にここで紹介された新作のシナリオに、です。
何というか……どうすりゃいいもんかなあ、と。
文章が出ないというより、どんな物語にすればいいのか、思いつかない。
そのため、気分転換にここでも更新してみようか、と思い立ったわけです。
さて、本題。前回に引き続き、「Pastel Pallet」のお話。
今回からはメインヒロインについて。
まずは、パッケージを飾った神代知春(かみしろ ちはる)です。
この子は非常に難産でした。
キャラとしては、王道、そしてタイトルにある通り正統派。
主人公の幼馴染であり、そのため恋愛補正がかかっています。
ゲーム開始時から、ある程度主人公のことを好いている。
性格としては、朗らかで明るく、優しい女の子。あと若干天然。
で、いい子です。そう、「いい子」。
これが難産の理由でした。
特長がないのが特徴、みたいな言葉があります。ジム・カスタムですね。
量産型モビルスーツとしてはいいかもしれませんが、ヒロインがそれではいけない。
でも、知春は本当に「いい子」で、言うなれば型通りの女の子でした。
もちろん、リアルではなくて、物語上での型通り、です。
あまりにいい子過ぎて、シナリオの話からも、そしてキャラクターからも脱線することがない。
ふとした時に、キャラクターは暴走というか、一人歩きすることがありますが、海藤はそれが、ある意味本当にキャラクターが持つ「特長」だと思うのです。
もちろん、暴走ばかりもよくないですけどね。
しかし、知春にはこれがなかった。あまりに「いい子」すぎた。
そのまま行くと、結果、どこか計算されてしまったような、あるいは何も考えていないような、どっちつかずのキャラクターになってしまう……と。
その危険性がいつも知春を書くときには隣り合わせで、非常に苦労したのを覚えています。
でも、正統派である以上、あまり突飛な特長をつけてしまうのも考えもの。
アマガミの絢辻さんみたいなパッケージヒロインならよかったのですが、知春に求められていたのはインパクトではなかったですし。
なので、僕はあえて正統派というか、王道みたいなキャラクターから知春を脱却させず、またストーリーもそれに沿うようにしました。
あまり言うと未プレイの方にはネタバレになるので言いませんが、ある種の「勧善懲悪」みたいな感じで。
そうすることで、前述の欠点を克服できたかどうかは、いまいちわかりかねますが……。
まあ、無駄にひねるよりはよかったのだと信じたいものです。
紫苑との関係性は、幼馴染である前に「似た者同士」であると言えます。
どちらも人に優しさを与えられる、本質的に「いい子」なので。紫苑はちょい悪い子だけどね。
なので、恋愛関係なんかもちょいちょいそこからヒントを得て描きました。
ですが、思ったよりその色は強くならなかった。これは、このゲーム自体の根幹みたいなものに影響されたからです。
「Pastel Pallet」のヒロインたちは、何らかの「夢」を追いかけている。知春に関しては、その色がとても強い。
それに、紫苑のことを最初から好意的に見ているわけですからね。それは好きになるまでの過程を描けないってことでもあるわけです。
そろそろ締めましょう。
総括すると、知春は、恋のドキドキを追いかけるようなヒロインではなく、いつもそばにあった恋の温かさみたいなものと歩んでいくようなヒロインであると言えるでしょう。
それと一緒に、夢を追いかけていくというか……。
そう考えると、一応このゲームのパッケージヒロインとしての役割は果たしてくれているのでしょうか。
でもそう考えると、正統派ではないような気も……。
うーん……わからん。
心残りとしては、結局ストーリーに引っ張られてしまうキャラクターになってしまったこと。これに尽きます。
これは、本来よくないことですからね……。
どう考えても、優先度はキャラクター>>>>>ストーリーなので。
とにもかくにも知春は、僕に正統派のキャラクターを描くことの難しさを教えてくれたキャラクターとなりました。
最後に一言。
今の心境、知春のシナリオ書いてた時とそっくり……。
正統派ヒロインをかいているわけではないのに……。
うーん……どうしようかなあ。
シナリオ担当、海藤拓実です。
うーん……行き詰ってます。
何に行き詰っているかというと、ほんの数日前にここで紹介された新作のシナリオに、です。
何というか……どうすりゃいいもんかなあ、と。
文章が出ないというより、どんな物語にすればいいのか、思いつかない。
そのため、気分転換にここでも更新してみようか、と思い立ったわけです。
さて、本題。前回に引き続き、「Pastel Pallet」のお話。
今回からはメインヒロインについて。
まずは、パッケージを飾った神代知春(かみしろ ちはる)です。
この子は非常に難産でした。
キャラとしては、王道、そしてタイトルにある通り正統派。
主人公の幼馴染であり、そのため恋愛補正がかかっています。
ゲーム開始時から、ある程度主人公のことを好いている。
性格としては、朗らかで明るく、優しい女の子。あと若干天然。
で、いい子です。そう、「いい子」。
これが難産の理由でした。
特長がないのが特徴、みたいな言葉があります。ジム・カスタムですね。
量産型モビルスーツとしてはいいかもしれませんが、ヒロインがそれではいけない。
でも、知春は本当に「いい子」で、言うなれば型通りの女の子でした。
もちろん、リアルではなくて、物語上での型通り、です。
あまりにいい子過ぎて、シナリオの話からも、そしてキャラクターからも脱線することがない。
ふとした時に、キャラクターは暴走というか、一人歩きすることがありますが、海藤はそれが、ある意味本当にキャラクターが持つ「特長」だと思うのです。
もちろん、暴走ばかりもよくないですけどね。
しかし、知春にはこれがなかった。あまりに「いい子」すぎた。
そのまま行くと、結果、どこか計算されてしまったような、あるいは何も考えていないような、どっちつかずのキャラクターになってしまう……と。
その危険性がいつも知春を書くときには隣り合わせで、非常に苦労したのを覚えています。
でも、正統派である以上、あまり突飛な特長をつけてしまうのも考えもの。
アマガミの絢辻さんみたいなパッケージヒロインならよかったのですが、知春に求められていたのはインパクトではなかったですし。
なので、僕はあえて正統派というか、王道みたいなキャラクターから知春を脱却させず、またストーリーもそれに沿うようにしました。
あまり言うと未プレイの方にはネタバレになるので言いませんが、ある種の「勧善懲悪」みたいな感じで。
そうすることで、前述の欠点を克服できたかどうかは、いまいちわかりかねますが……。
まあ、無駄にひねるよりはよかったのだと信じたいものです。
紫苑との関係性は、幼馴染である前に「似た者同士」であると言えます。
どちらも人に優しさを与えられる、本質的に「いい子」なので。紫苑はちょい悪い子だけどね。
なので、恋愛関係なんかもちょいちょいそこからヒントを得て描きました。
ですが、思ったよりその色は強くならなかった。これは、このゲーム自体の根幹みたいなものに影響されたからです。
「Pastel Pallet」のヒロインたちは、何らかの「夢」を追いかけている。知春に関しては、その色がとても強い。
それに、紫苑のことを最初から好意的に見ているわけですからね。それは好きになるまでの過程を描けないってことでもあるわけです。
そろそろ締めましょう。
総括すると、知春は、恋のドキドキを追いかけるようなヒロインではなく、いつもそばにあった恋の温かさみたいなものと歩んでいくようなヒロインであると言えるでしょう。
それと一緒に、夢を追いかけていくというか……。
そう考えると、一応このゲームのパッケージヒロインとしての役割は果たしてくれているのでしょうか。
でもそう考えると、正統派ではないような気も……。
うーん……わからん。
心残りとしては、結局ストーリーに引っ張られてしまうキャラクターになってしまったこと。これに尽きます。
これは、本来よくないことですからね……。
どう考えても、優先度はキャラクター>>>>>ストーリーなので。
とにもかくにも知春は、僕に正統派のキャラクターを描くことの難しさを教えてくれたキャラクターとなりました。
最後に一言。
今の心境、知春のシナリオ書いてた時とそっくり……。
正統派ヒロインをかいているわけではないのに……。
うーん……どうしようかなあ。
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