同人ゲーム作成サークル エーデルアインの開発日記です。
新作情報や日常のできごとなど
寒い日が続きます。
シナリオ担当、海藤拓実です。
皆さま、風邪などひかれないように。
何となく一週間一回更新のペースでいこうと思ったら、まさかの同日更新。
まあ、書こうと思ってたんでそれでも書きますが。
最近、ここが海藤の私物ではなくなったことは嬉しい限りです。
私物化してたのも僕だけど。
しかも、宣伝する気のない俺の代わりに宣伝してくれて、加えてフォローまで。
助かります。
俺もこの場を借りてフォローを返すと、別に草案で詰まっているわけではないのよ?
ただ俺が恋愛アレルギー&恋愛欠乏症という面倒くさい心理状況にあるから詰まってるので。
それは置いといて、今日も今日とて「Pastel Pallet」。
今回は、前回紹介した知春の姉、神代明日葉(かみしろ あすは)です。
知春の姉だけあって、少々設定的には似ているところがあります。
主人公に対して、ある程度好意的な状態からゲームが始まる、という部分ですね。
しかし、スタート地点からして知春とは異なっているので、差別化というか、そういうのにはまったく苦労しませんでした。
ざっくり言えば、明日葉が「頭のいい」キャラで、同時に「お姉ちゃん」だからです。
「頭がいい」というのは、単純に成績がいいとかそういう意味ではありません。
自分を取り巻く環境、人物に対して、自分の脳味噌を有効に使えるキャラクターである、という意味であります。
言い方は褒め言葉のようですが、キャラクターとして、これは利点であると同時に欠点でもあります。
単純に人を心配したり、気遣いをしたり、そういう優しい面のあるキャラが明日葉。
そこにお姉ちゃん属性を加えることで、「妹を気にかける姉」としての一面が生まれる。この一面が、そこはかとなく、紫苑から心の距離を取ってくれたように思います。
むしろ、気遣い出来る人間という点は知春よりも紫苑に似すぎてしまいそうで、そこはちょっと意識的に差別化を図る必要がありました。
あまり掘り下げちゃうと例によってネタバレになるのでほどほどにしますが、明日葉はやや弱い人間性を付与することで、紫苑とは違う人間に仕上げました。
紫苑は失敗しても一応前向きですが、明日葉は割と過度に失敗を怖がります。
そこには、他にもヒロインとして必要な「か弱さ」みたいなものを加える目的もあったのだけれど。
その他にも、僕が意図していなかった要素がいろいろとついてきました。まあ、俺にしては珍しくいい感じの設定に出来たのではないでしょうか。
他にも明日葉は、幼馴染ですが紫苑とはわりと距離を置かざるを得ない要素がいろいろあるのですが……。
興味がある人は、ぜひ本編を。うわあ宣伝へたくそ。
ストーリーとしては、知春と同様に、恋愛を追いかけるような流れではありません。
まあこれは想いがあらかじめ用意されているので、そうなります。
しかし、それでも明らかに毛色が違うものに仕上がったと思います。
少なくとも「勧善懲悪」ではない。
これは、明日葉が戦っているのが明確な「悪」ではないから、そうなりました。
もっともそれは正義か悪か、とかそういう問題ではないです。
そもそも悪なんてもうひとつの正義なわけだし。
何というか……。絶対に、間違ってないものなわけです。明日葉が戦うものは。
まあ、間違ってもいるんだけど……。
やっぱり、この辺はぜひぜひゲームをプレイしてみてもらいたいものです。
よろしくお願いします。
締めの代わりに、前更新のことに対して僕なりの考えを。
ストーリーとキャラクター、どちらが大事か、ということ。
僕は前にも言った通り、キャラクターだと思います。
僕なりの言い方で言うと、両者が持つ「奥行き」の違いが、僕にそう思わせています。「器」とか「懐」とか言ってもいいでしょうか。
例えば、自分が好きな物語を人に紹介するとき。
「○○が××になって、ラストは△△なんだ! 面白いから読んでみて!」って薦めたら誰も読まないと思います。
口にしてしまえば、ストーリーはそれで終わりなので。
でも、「○○で××なキャラクターが出てる、面白いから読んでみて!」って薦めれば、何人かの人は興味を持ってくれると思うのです。
キャラ、ひいていえば人間は、いくら口にしても語りつくせませんからね。
奥行きと言っているのはこういうことです。
もちろんストーリーも大事ですけど、奥行きのあるしっかりしたキャラがいて、初めて面白い物語が面白くなると、海藤は思います。
もっと言えば、例えばアンソロジーというものが成り立っているように、奥行きがあるキャラはどんな物語にいても輝いてくれるものですから。
……とまあ、こんな考えなのですが。どうなのでしょうね? 本当のところ。
最後に一言。
他の人って、この辺どう考えてるんでしょう?
気になるなー。すっごく。
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